記事一覧

夜逃げ、はなぜ男がするのか?

中高年男性の夜逃げが多発しているんだそうです。

中高年の「夜逃げ多発」に泣くアパート大家

東京都内で約1万室の賃貸アパート・マンションを管理する企業では、1カ月に平均3件、多い月では5件の夜逃げが発生しているという。全体から見れば少数に見えるが、「ほとんどなかった夜逃げがひと月に何件も起きるようになった」というのが現場の実感。逃げた入居者の多くは50代後半から60代以降の男性だという。



夜逃げが増えた理由として、皆さんいろいろなこと言ってます。

「景気がいいといっても給料が上がっているのは大企業だけ。中小零細はそんな実感とはほど遠く、リストラや倒産で急に家賃が払えなくなる人もいます」



この意見に関しては
たとえば、国税庁長官官房企画課から発表されている
平 成 27 年 分民間給与実態統計調査を見ると
非正規雇用者の給与は
平成25年は対前年でマイナス0.4%(正規雇用者はプラス1.2%)
平成26年は対前年でマイナス1.1%(正規雇用者はプラス1.1%)
平成27年は対前年でプラス1.7%(正規雇用者はプラス1.2%)
となっています。
確かに、正規雇用者に比べて非正規雇用者の給与の伸びが抑えられていますね。

しかし、給与の伸びという側面で見ると、平成17年から24年の8年間の中で前年に比べて給与が伸びたのは
平成19年と平成22年の2回だけなんです。
平成21年なんて、マイナス5.5%という、結構すさまじい給与の減少を見せていました。

ついでに、東京都産業労働局の
中小企業の賃金・退職金事情(平成28年版)
を見ても
平成19年から平成28年までの中小企業の平均賃金の推移では、横ばいからやや上昇しています。

さらに、東京商工リサーチの
倒産件数・負債総額
のデータを見ると
安倍内閣になって、倒産件数・負債総額ともに激減しているのがわかります。

加えて、中小企業庁の
倒産、休廃業、解散件数の推移の中に

倒産には集計されない事業停止件数である、休廃業・解散件数( 「休廃業」は、資産が負債を上回る資産超過状態での事業停止、「解散」は事業継続を断念することを指し、どちらも「倒産」には集計されない。)を見てみると、倒産件数と異なり、2013年まで増加傾向にあり、足下でもいまだ高水準にあるものの、2014年より減少に転じ、2015年も減少が続いた


と書かれています。

これらのことから考えると、
>中小零細はそんな実感とはほど遠く、リストラや倒産で急に家賃が払えなくなる人もいます
というのは、最近の夜逃げ増加の理由としては、考えにくい。


「公共料金や社会保険、税金の値上げがじわじわと影響してきている。以前と異なり駆け込み寺的な消費者金融がなくなり、銀行系のカードローンにはまって二進も三進も行かなくなる人が出てきているのも一因では」



この意見は、確かに社会保障費の上昇は影響していると思うけど、公共料金に関しては、2011年の東日本大震災以後に電気料金の上昇が見られたが、ここ2~3年は、原油価格低迷で電気料金は値下がり傾向にあった。
ただし、今年の4月から値上げされていますが、これが夜逃げにつながるほどとは思えない。

>駆け込み寺的な消費者金融
という部分に関しては、
この方、従来タイプの消費者金融を擁護される立場なのでしょうか。
消費者金融を利用して、預金金利の数百倍から数千倍の高金利を支払う負債を抱えた段階で、
すでに詰んでいると思うのは私だけでしょうか。
銀行系カードローンであれ、従来の消費者金融であれ、区別なく、利用したらおしまいだと思う。
それにしても、「駆け込み寺」、というのは、消費者金融に対して使う言葉では無いと思うんだけど
どちらかというと、個人的には
「アリ地獄」とか、「クモの巣」、の方がにあっているような気がする。
だって、「駆け込み寺」って、困ったときに、無償あるいは善意で助けてくれる組織のことで、決して高利貸しのことでは無い。
利子ゼロ(あるいは、あしなが奨学金の利率のような極めて低利)で貸してくれるなら、駆け込み寺と言っても良いけど。
それでも返さないで、文句言う人がいるんだから、凄い時代ですよ。

さて、初めの話題に戻って、
とにかく、中高年男性の夜逃げが増えた、
ということが、事実と考えて、話を勧めてみます(ホントに夜逃げが増えたかどうかは、わきに置いておきます)。

この記事を読むと、男性が増えたけど、女性に関しては触れていない。
では、女性の経済状態が良いから女性は夜逃げしなくて済んでいるんでしょうか?

これに関しても、
前述した、「平 成 27 年 分民間給与実態統計調査」を見ると、女性の非正規雇用の給与の伸びの方が男性よりも良い、という事実はありません。
さらに、総務省の
家計調査(家計収支編) 調査結果
の中の、
「2016年、単身者、男女、年齢階級別一ヶ月間の収入と支出」のデータを見ると
消費支出に関しては、
~34歳、35~59歳、60歳以上、65歳以上の各年齢層とも男性よりも女性の方が
僅かに消費支出が多いんですよ(ホントに数%の違いなんですけど)。
それでも、男性は夜逃げしちゃうし、女性の夜逃げは話題にならない。

これは、もしかして、男女の消費行動に大きな違いがあるためじゃないかと考え、男女の消費支出の違いを見てみました。

食品に関する項目で、支出額の多い物で男女差を見てみると
男性に比べ女性に顕著に多い支出として
 生鮮野菜、肉、果物があります
これに対して
女性に比べて男性に顕著に多い支出として
 調理食品(特に主食調理食品)、外食、があります。ともに、男性は女性の二倍あるいはそれ以上の額を支出しています。
つまり、男性は加工食品の摂取が極めて多いんですね。 
これって、スラム居住低所得者層の消費行動に近いですね。
極めて硬直化した支出行動なんです。

生鮮物だと、季節により物により、極めて安価な食品が出ます。
野菜や果物、魚なんて、旬の時だと、ひと山いくらで出ますから、
これを選択的に購入して自分で加工して保存し、しばらくの間食べていく。
安価な生鮮物を女性は良く利用して、男性は利用頻度が少ないのかもしれません。
その結果、男性は女性よりもエンゲル係数が高くなります。

そのほかに男性が女性に比べて顕著に多い支出として
自動車関連費用
他の教養娯楽サービス(パチンコとかなのかな?)
タバコ(女性の10倍ぐらいの支出)
などが目につきます。
この辺りは、当たり前すぎて面白くない。
金無いなら、タバコ・パチンコ・車は、早めに止めましょうね^^

だたし今回、個人的にとっても面白かったものは
果物とお菓子の支出は、女性が男性よりも圧倒的に多いんです。
思わず、
「とっても、かわいい^^」
と思ってしまいました。

これらの結果から、
男性の消費行動に関しては、
「いくらでも改善できるんじゃないの?」
と思ってしまいました。
だって、
自分で家事行動するだけで、支出額激減できる可能性があるんですから。

と言っても、
高齢となってからの行動の変容は、極めて困難かもしれないなぁ。
おっさんの買い物かごの中の生鮮食品なんて、お刺身ぐらいしか入っていないからなぁ。

そう言えば、生鮮食品の中で
生鮮肉・卵、生鮮野菜・海藻、生鮮果物などが軒並み女性の支出額が圧倒的に多いのに対して
生鮮魚介に関してだけは、支出額に男女差がほとんど無いんです。
これは、刺身の影響なんじゃないでしょうか。
面白い。


中高年男性、夜逃げを避けたければ、今日から家事をしましょう。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村
にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自分らしさへ
にほんブログ村






関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

いろいろでセカンドライフ

Author:いろいろでセカンドライフ
FC2ブログへようこそ!

アクセスランキング