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「貧困化」と叫んでみても・・・

最近多い、「貧困化」の記事ですね
貯蓄なし世帯が30%超 「貧困化ニッポン」の実態
この記事も、これまで何度も書かれていたように、
手取り給与が減っている、節約してるのに貯金ができない、少子高齢化が進んでいる、社会保障費が増えている、若者が割を食う
という、流れですね。
いくつか記事の内容を引用してみると

手取り額は過去20年間で月7万円近く減少し、エンゲル係数も29年ぶりの高水準となっている。



1997年は10%だった「貯蓄なし世帯」は、アベノミクスが本格化した2013年以降、30%を超える水準で高止まりしています。


2015年度の社会保障給付費(年金・医療・介護など)が116.8兆円であるのに対し、国民から集めた社会保険料収入は60兆円余りにすぎず、その差額は公費負担(税金や借金、資産収入など)で補填しています。


現役時代に大きな負担を強いられたのに、いざ高齢者になっても支払った分がもらえない恐れもあるのです。「貧困化」は今後ますます進むと見て間違いないでしょう。


という流れになります。

手取り額減少に関しては、最大の原因は、まさに社会保障給付費の激増だと思いますので、これに関しては、後述します。

エンゲル係数に関しては、日経新聞に以下のような記事があります
エンゲル係数29年ぶり高水準 共働き増・値上げ… 16年、0.8ポイント上昇の25.8%
2017/2/17 20:27
 

総務省が17日発表した2016年の家計調査速報によると、家計の支出に占める食費の割合である「エンゲル係数」は2人以上の世帯で前年より0.8ポイント上昇して25.8%となった。1987年以来29年ぶりの高水準。

とのことです。
エンゲル係数は、すでに日本の場合は、給与額や消費支出額とエンゲル係数との間に必ずしも強い相関は見いだせなくなっているようです。
そのために、エンゲル係数に関して、10年以上前から、その動きの違和感を訴える研究がされています。
たとえば、
日本のエンゲル係数の椎移について
を見ると
2人以上家計の経常収入は、1997年をピークに減り続けるのですが(これは現在も継続中)、収入減に伴って消費支出が減る中でも、エンゲル係数は2005年あたりまで、減少を続けているのです。
これは日本人の消費行動の変化に影響そうけているようですので、以下の「貯蓄なし世帯」に関する記述の中で、再度触れます。


「貯蓄なし世帯」に関しては
家計の金融行動に関する世論調査
の数字をグラフ化すると
金融資産を保有していない比率2019年6月
このようになります。
アベノミクスが言われ始めたのは2013年からですから、これ以後は、「貯蓄なし世帯」の比率は増えていません。
「貯蓄なし世帯」が最近で増えたのは
リーマンショック以後から東日本大震災さらに2012年ごろまでです。
「貯蓄なし世帯」とアベノミクスを関連ずけるのは、無理がありそうです。
というよりも、アベノミクス時代となって、リーマンショックによって増えてきた「貯金なし世帯」の
比率増加が一時的に食い止められた、
とも言えます。

さらに遡ると、1990年代後半からも、「貯蓄なし世帯」は急激に増えています。
この時期、収入減、消費支出減の中でも、エンゲル係数は減り続けていたんです。

エンゲル係数が減っているのに、「貯蓄なし世帯」は激増している。
面白い現象です。
(エンゲル係数増えていて、貯蓄なし世帯が増えている、というのなら、とってもわかりやすいですよね)

これに関しても、前述した論文
日本のエンゲル係数の椎移についての中で

収入と可処分所得の減少によって消費支出を低下させたが,他方でそれとともに技術進歩や規制緩和などを背景にした携帯電話.PC. インターネット利用などに代表されるいわゆるICT 関連の新製品の登場人口高齢化による選択の変化,医療費などの増加などがあった。可処分所得が低下する中で新製品や新サービスの登場医療費など必需品的経費上昇という変化は,平均的にこれらの費目への支出割合を上昇させ,勤労者世帯のエンゲル係数は低下し続けた。

と書かれています。

つまり、1990年代後半から2010年以前までは、消費支出低下の分のお金が、IT関連支出へと回り、さらに、高齢化の進行とともに、医療費等の支出も増えて、エンゲル係数の減少が継続されたのでしょう。
(この時、IT関連や携帯や保険、健康関連にかけたお金が、その後、多くの富裕層を生み出したんですね。面白いです)

その後、PCからスマホへの消費行動の変動が起こり、さらに、スマホ関連価格の低下、デフレの進行、共働き世帯の増加、などの社会変化、要因変化により、今のエンゲル係数増加へとつながっているのかもしれません。
と言っても、エンゲル係数が1987年当時と同じぐらい、まだまだ低いですね。

社会保障費の推移に関しては
内閣府からで発表された
社会保障の給付と負担の現状(2016年度予算ベース)の中のグラフを見ると
社会保障費給付費の推移2019年6月こんな感じ。
2000年(総人口1億2693万人、総所得372.5兆円)には78.3兆円だった社会保障給付費が
2015年(総人口1億2711万人、総所得385.9兆円)には118.3兆円へと激増しています。
実に51.1%、40兆円の増加です。

その間、総所得は13.4兆円しか増えてません。
それに対し高齢者人口(65歳以上の人口)は
2000年に2190万人だったものが
2015年には3277万人(2001年推計では3188万人だったが、15年経過してみると、現実は89万人も多かった)
とたった15年で49.6%のまさに激増。そりゃ、社会保障給付費が51.1%と増加するのは当たり前です。
ちなみに、
年少者人口(0~14歳の人口)は
2000年1851万人の
2015年1611万人へと
15年間で13%も減少しています。こちらは激減です。
まさに極端な先細りですね。

これでは、今の若者が、将来割を食うと言うのは、妥当な主張だと思ってしまいます。

それなのにいまだに
「経済成長無しで、みんなで貧しく」、
なんてこと言っている方いますけど
それって、高齢者には社会保障は受けさせない、
若者は貧しいままでいろ
と言っているんでしょうかね?
まぁ、確かに、そうすれば、高齢者の方激減しますから、社会保障費も激減
なるほど、「みんなで貧しく、早くあの世へ」という解決策も、間違ってはいないようですね。
私自身は、この方法で、構わないですけどね。


「貧困化」いくら叫んでも、高負担社会はやってくるのでしょう。
であれば、防衛のための消費行動は、今すぐに始めたほうが良いと思うんです。

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コメント

No title

社会保障費があがって、給与が上がらず、だから子供はいらないとかなったら、本当に逆効果。
所得税なんかより、社会保障のコストがねぇ・・・。医者行くなと言わないですが、せめて現役と同じ3割でいいんじゃないの?と言いたい気持ちもなくもなく。

Re: No title

煙々さん、コメントありがとうございます

> 社会保障費があがって、給与が上がらず、だから子供はいらないとかなったら、本当に逆効果。
> 所得税なんかより、社会保障のコストがねぇ・・・。医者行くなと言わないですが、せめて現役と同じ3割でいいんじゃないの?と言いたい気持ちもなくもなく。

データ見れば見るほど、閉塞感を感じますね^^;
高齢者生かすために、ドンドン社会資本が削られる
社会資本に余裕がないから、少子化対策も進まない
老齢者増加、少子化。
結果、社会の活力が失われ
経済停滞+衰退
税収減だが社会保障費増
さらに、財政の硬直化、
少子化対策に財源使えば、さらに財源の硬直化の亢進と赤字財政化
高齢者も若年者も不満だけが増加。

まさに、悪循環です。

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