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ヨーロッパは医療費がタダというけれど

良く言うじゃないですか

「ヨーロッパの多くの国では医療費がタダなんだよ、それにくれべて日本は・・」
なんてことを。

まぁ、確かに間違ってはいないんだけど
前提条件が、いろいろと違う
まずは税金、当然ながら医療費タダのヨーロッパの多くの国では税金が高い。

たとえば、国民負担率(対国民所得比)の国際比較を見ていくと
国民負担率国際比較財務省、国民負担の国際比較より
こんな感じ。

このグラフ見るとわかるけど、
アメリカは日本と並んで国民負担率が低い。
異なるのは社会保障負担率(要は、国民年金や厚生年金とか医療保険とか)までも低い。つまり自助努力が大事という国家なんですね。
日本はそれに対して、社会保障負担率がアメリカよりは高い。
この点を無視して、日本の租税(税金)による社会保障への予算が低い、という主張もあるけど。
税制の違いなんだから、何言っているんだかという話です。

ともあれ、デンマークの医療費は無料で素晴らしいと言うけど、当然、税金が高い(社会保障費では無くて、ほとんどを租税で賄っているから、先ほど言ったように、国家予算における社会保障費の占める割合が日本よりもずっと高い、と思っちゃう人もいるんだろうね)。
もちろん、こんな素晴らし社会福祉を受けられるなら、高い税金も払います、という人もいるでしょうけど。

次に結構違うのは、向こうの場合、医療は、家庭医制度だから、医者選べないよ。
決まった家庭医に行く。
そして、その指示に従わないといけない。

自分で勝手に、この医者とは相性合わないから行かない
あそこの病院が好きだから行きたいなんて言う我儘は通らない
そうしたいなら、民間の保険に保険料支払って、加入しないといけない。
これは、医療費タダ、の国には結構共通した問題。

家庭医に行っても、風邪とかなら当然薬は出ない、だって、風邪なんて、寝てれば治るでしょ
という話。
さらに、薬は、国によっては無料じゃないから。
薬代に、数千円なんて普通(子供やお年寄りとかはまた別、日本も一緒だね^^)。

日本みたいに、すぐにインフルエンザの検査して、その場でインフルエンザの薬が出るなんてことはまず無い。
さらには患者からの希望で、風邪ごときに抗生剤や解熱剤、胃薬や整腸剤、漢方薬までも出す、
なんてメチャメチャなことはできないシステム。

まずは様子見
「おとなしく、やすんでいましょうね~~」
ということ。
そして、回復しないなら、次回の診察も当然予約。

検査が必要ならまた予約
検査で異常が見つかったら、また予約
入院や手術が必要ならまた予約、
手術も公的保険なら、順番来るまで待たないといけない
下手したら、数カ月。
だから、おカネのある人は、民間保険に入っちゃう、ということになる。

良く、軍事費削って、医療費に、社会保障費に、回せ、という主張もあるけど
イギリスの軍事費は対GDP比で2.6%
ノルウェーは1.5%
デンマークは1.4%
スウェーデンは1.3%
それに対して、日本は1.0%
軍事費 支出額・GDP比 国別ランキング(2011年)【ストックホルム国際平和研究所】 より )軍事費の絶対額は多い(経済規模が大きいから仕方ない)けど、対GDP比では低いんだよね。

じゃあ、もっと国民負担率増やせと言う話なんだけど
この国民負担率は年々上昇してきているんですよね。

国民負担率推移
(財務省データより、グラフ化)

国民負担率の年々上昇に加えて、
現状では日本は課税最低所得は国際的には、結構低い。
こうなってくると
「貧しい人はより貧しくなっちゃうよ」
ということになりやすい。

要は、所得再配分制度をもっと充実させなきゃいけない。
要するに、税金とか社会保障費で集めたお金の再配分をもっと進めないといけない。


どういうことかというと
たとえば、今
収入が一億円の人が一人、5000万円の人が2人、1000万円の人が10人、500万円の人が20人、100万円の人が100人で、合計133人の人がいたとして。
そのすべての人たちから、収入の50%の税金を徴収する(収入100万円の人から税金徴収するなよ、というのは無視して)
その徴収した税金5000×1+2500×2+500×10+250×20+50×100=25000万円
25000万円を133人で分けると、一人あたり約188万円
これを、税の還付として、みんなで平等に分けると
最初、収入が100万円の人は、50%の税金を引かれて、50万円残っていたので
50+188=238万円
最初、収入が1億円の人は、50%の税金を引かれて、5000万円残っていたので
5000+188=5188万円
これによって、税金徴収前は1:100の収入比があったものが
税金徴収と還付金によって、その収入比は
約1:20にまで縮まるんですよね。
経済成長バンザイ、ということになる。

これが、要するに、税金や社会保障費を利用した、所得の再配分なわけです。
(そんな、当たり前のことはよく知っている、と言われそうですけど、個人的には、これを知った時は結構感動したんです^^;)

こんな感じで、再配分を行いながらの
国民負担率の増加を行うしか、ないのかもしれませんね。

最後に、
でもなぁ、こんなに我儘に育ってきてしまった日本の患者を
医療費がタダだからと言って
予約予約で長い間待たせながら、必要最低限度の医療で済ませようと言うのは
結構大変かもしれないですね。



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コメント

No title

これ見てたら日本はまだまだ大丈夫なきがします。ヨーロッパの経済は先行きも悪そうに感じました。

Re: No title

たんちんさん、コメントありがとうございます

> これ見てたら日本はまだまだ大丈夫なきがします。ヨーロッパの経済は先行きも悪そうに感じました。

社会保障、日本は結構我儘通るので、これはこれで、一つの形なんだろうなと思います。
タダで安全(保障)なんてものがえられるわけないので、相応の負担は必要ですね^^

No title

日本の問題は患者を薬漬けにすることですね、それで儲かっている医者とか製薬業界があるんでしょうけど。
北欧は車を買うときに同額くらいの税金を払うといいますからね、それに日本人は耐えられないでしょう。
理想は低負担低福祉です。

Re: No title

招き猫の右手さん、コメントありがとうございます

> 日本の問題は患者を薬漬けにすることですね、それで儲かっている医者とか製薬業界があるんでしょうけど。
> 北欧は車を買うときに同額くらいの税金を払うといいますからね、それに日本人は耐えられないでしょう。
> 理想は低負担低福祉です。

今の北欧は、高負担高福祉ですから^^;
日本の衣料業界の姿も患者サイドと医療サイドの妥協の産物みたいなものですから
世界の常識からは隔絶してますね、たぶん。

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