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100歳、めでたいわけがない

常日頃から、私は、長寿が当たり前の社会とは地獄のような世界だと思っているんですけど
やっと多くの人もそれに気が付き始めたようですね。


100年生きるのは幸せなのか?長寿はめでたいが家族はこんなに大変 「口に出せない」ニッポンの悩み
現代ビジネス 1/17(火) 11:01配信
この記事、最初の2行で私を鬱の世界に突き落としてくれました。
何しろ

「オーバー100歳」が2020年に10万人を超え、2030年には30万人に。


なんて書いてあるんです。

現在、100歳の高齢者1人に対して、どれくらいの医療費や介護費が支払われているのか。厚労省の「医療給付実態調査報告('13年)」によると、100歳以上の高齢者に対して年間支払われる医療費は117.8万円。

 さらに介護保険の受給者1人あたりの介護サービス費は1年で191.3万円(厚労省「介護給付費実態調査の概況('14年)」)であるから、合計して300万を超える金額が、百寿者のために支払われていることになる。


ということが書いてあるんですけど、
この数字が大きく間違っている個所がある。

受給者1人あたりの介護サービス費は1年で19.13万円です。ケタが一つ違います。
まぁ、どうでもよいんですけどね。

また、厚労省の「医療給付実態調査報告」は平成26年度(2014年)のデータも公開されている、ここでは100歳以上の高齢者に対して年間支払われる医療費は116.3万円となりほぼ同じですね。

なお、85歳以降は、年間の医療費が100万円を超えます。
さらに障害認定者の場合は、65歳から後期高齢医療制度に組み込まれます。
医療給付実態調査平成26年度 を見ると、65歳以上の障害認定者の場合は年間医療費が一人あたり年間200万円を超えます(非障害者の医療費の4~5倍ですね)。

前期高齢者医療費7兆7千億円、後期高齢者医療費14兆4千億円。合計22兆1千億円ですね。医療費全体が36兆円の時の高齢者の医療費ですから、およそ6割が高齢者の医療費(障害認定者の医療費費含む)ですね。

平成26年度 介護給付費実態調査の概況
および
医療給付実態調査平成26年度
より

記事「100年生きるのは幸せなのか?長寿はめでたいが家族はこんなに大変 「口に出せない」ニッポンの悩み」には、
他にも、結構衝撃的なデータが次々と書かれています

厚労省の研究班が出したデータによると、95歳以上の高齢者の79.5%は認知症です


つまり、将来
街の中には認知症の方々があふれるのですね。
何しろ
認知症患者は2025年に700万人を突破。65歳以上の5人に1人の中に2015年1月9日

厚生労働省は7日、全国で認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値を発表した。65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患する計算となる。

認知症高齢者の数は2012年の時点で全国に約462万人と推計されており、約10年で1.5倍にも増える見通しだ。

と書かれています。
これは、極めて近い将来、日本の人口の15人に一人が認知症になると言うことです。これでは認知症が街中にあふれるという表現をしても間違っていないのじゃないでしょうか。
そして、認知症の数はさらに増えて行くことになるんです。日本の人口は減っていくのにですよ。

さらに

厚生労働省の「国民生活基礎調査('13年度)」によると、「日常生活に影響のある者の率(男性)」は70~74歳で約20%、75~79歳で26%、80~84歳で35%、85歳以上で44%と増加している。仮にこのペースで増加していけば、100歳の段階では約8割の人が外出や日常生活に支障のある健康状態だろうと推定される。

ということですから、1000万人を超える、日常生活に支障をきたす高齢者の方々がこれから10年程度で、発生してくるんですよね。
となると、老健施設には日常生活に支障をきたす方々が、溢れていると言うことになりますね。
この中には、認知症を併発している方も多数含まれますね。

施設が一杯なら、自宅で介護を選択せざるを得ない人が増えると思いますけど
親の年齢が80歳から介護始めても、100歳まで生きるなら20年以上介護を続けることになります。
赤ちゃんなら、成人しちゃいます。
でも、老人介護では体が衰え認知機能が破壊されて行くのを見続けるんですよね。
赤ちゃん育てて、社会に巣立つのを見る、みたいな、将来への希望は見出しにくいでしょう。
何しろ、20年も介護続けたら、自分が介護される側になりますよ。
だって、自分の年齢が60歳で介護始めたのなら、80歳になってますから。
80歳で介護が終われば良いのですけどね。もっと長生きしたりして、110歳とか。
そうなりゃ自分は90歳ですよ。
そんな暗黒の世界をさまようような思い、自分の子供に絶対させたくないですよ。
ゾッとしませんか。

どうですか
これが長寿社会です。
明るい社会が見えますか?
金持ちからおカネを持ってくればどうにかなりそうですか?

こんなことも書いています

「90歳を過ぎたら体のどこかに異常があるのが正常です。そんな当然の衰えを『老い』と捉えられる人と『病』と捉えてしまう人がいます。誰にでも訪れる『老い』を『病』ととらえることで、必要以上に病院通いをして、不要な薬を飲みすぎてしまい、逆に健康被害を招く例も多いのです」


そうなんですよね、人間は老いるんです。
当然ですよね。
老いて衰えただけなのに、病院に行く。
そして、医療費をかける。
だけど、良くならない。
当たり前。
いったい、だれのための、何のための医療なんでしょう。

そろそろ、高齢者と医療のかかわりに関して、
根本的に考え直さ無ければならない時に来ているんじゃないでしょうか?
そうでないと、誰もが長寿を呪うようようなことになりかねませんよ。
それって、とっても不幸なことですよね。

人類どころかあらゆる生命が経験したことのない長寿社会に
世界で最も早く突入しつつある日本。
多分、世界はかたずをのんで見守っているんでしょうね。
いつ音を上げるのか。
それともどこかにソフトランディングできるのか。


海外に対する援助や、国内の海外からの滞在者に医療資源を分け与える余裕はないと思うんですけどね。
どうなんだろう。

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コメント

出来る事から・・・

こんばんは。
破滅的な高齢社会が加速度的に近づいているという事ですね。国民全員が自分の事として強く認識しなければならないですね。「100歳、何がめでたい」ですよ。

取り敢えず出来る事から始めるしかないでしょう。個人的には、まず安楽死を法制化してはどうかと思います。また、高齢者死亡奨励金とか。介護施設をいくら作っても介護する人が不足し、かつ高齢化していという恐ろしい悪循環もありますし・・・。

とにかく早くから何か手を打ち始めないと、年金問題のように先送りでは済まなくなる恐れが大きいですね。

No title

厳しい現実ですよね。
老人を支える余裕がある社会なら、長生きは良いことなのでしょうけど…その余裕がないとき、未来ある若者や熟年者の人生を、老人の介護のために犠牲にさせてよいかと言うと、決してそんなことはないと思うので。

AIとロボット工学と医学の進歩で老人介護の負担が軽くなることに望みを託しつつも、現実路線として、「老人を無理に生かさない」選択も必要になってくるのかなと思います。

Re: 出来る事から・・・

パルタ7さん、コメントありがとうございます

> こんばんは。
> 破滅的な高齢社会が加速度的に近づいているという事ですね。国民全員が自分の事として強く認識しなければならないですね。「100歳、何がめでたい」ですよ。
>

誰も経験したことのない急激な高齢化と少子化ですから、多様な問題が噴出するのでしょうね。

> 取り敢えず出来る事から始めるしかないでしょう。個人的には、まず安楽死を法制化してはどうかと思います。また、高齢者死亡奨励金とか。介護施設をいくら作っても介護する人が不足し、かつ高齢化していという恐ろしい悪循環もありますし・・・。
>

寿命(健康寿命を含めて)を長くするのが善、という考えはそろそろ限界なのかもしれないと思っています。


> とにかく早くから何か手を打ち始めないと、年金問題のように先送りでは済まなくなる恐れが大きいですね。

おっしゃられる通りだと思います。
年金・医療・介護だけの問題では無いんでしょうね。
生き方そのものの変革が問われているのかもしれないと思い始めています。

Re: No title

通りすがりさん、コメントありがとうございます

> 厳しい現実ですよね。
> 老人を支える余裕がある社会なら、長生きは良いことなのでしょうけど…その余裕がないとき、未来ある若者や熟年者の人生を、老人の介護のために犠牲にさせてよいかと言うと、決してそんなことはないと思うので。
>

従来の敬老を基本とした倫理観だけでは、いかんともしがたい状況になりつつありますね。

> AIとロボット工学と医学の進歩で老人介護の負担が軽くなることに望みを託しつつも、現実路線として、「老人を無理に生かさない」選択も必要になってくるのかなと思います。

まさに、AIやロボットには期待大なんです。
間に合えばよいけど、空しい期待になるかもしれないから、
実際の対策も必要になるんでしょうね。

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