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そろそろ、モノの貿易から距離をおいてもいいのかもしれない

平成28年8月中 国際収支状況(速報)の概要が発表されました。
                                                                                                                   
貿易・サービス収支1,907億円+4,778億円(黒字転化)
 貿易収支2,432億円+5,724億円(黒字転化)
 輸出5兆3,019億円▲5,618億円(▲9.6%減少)
輸入5兆  587億円▲1兆1,342億円(▲18.3%減少)
サービス収支▲525億円▲946億円(赤字転化)
第一次所得収支1兆9,853億円▲565億円(黒字幅縮小)
第二次所得収支▲1,752億円▲453億円(赤字幅拡大)
経常収支2兆    8億円+3,759億円(黒字幅拡大)


貿易収支は黒字ではありますが、微妙な感じです。
貿易サービス収支としても、今月は黒字ですが、これも黒字が定着するには微妙です。

個人的な意見なのですけど
そろそろ、モノの貿易である、貿易収支中心の見方は止めてもいいのかなと思い始めています。
もともと、日本は「モノの貿易立国」では無いわけですし(日本の貿易依存度は208カ国中184番目と貿易依存度がとても少ない内需国ですね)。
モノの貿易の占める位置は日本にとってはそれほど大きい物ではありません
さらに、最近は、モノの貿易は頭打ちかやや減少傾向にあります。
(とはいっても、エネルギーや原材料、食糧と言った、アキレス腱はあるんですけどね。)

さらに、良く言われることに
「アメリカは巨額の貿易赤字を出し続けている」、と言うのがあるんですけど
見方を変えると、アメリカのサービス収支に関しては、世界最大の黒字国でありかつ、継続的なサービス収支黒字国でもあります。
何しろ、アメリカのサービス収支黒字額は2006年から2013年の7年間で、なんと3倍に拡大しており、2013年には2250億ドルの黒字になっています。

てことで、
日本もいつまでも、モノの貿易にばかりこだわっていても仕方ないでしょう。
以下では
少し、サービス収支に関してみてみます。

サービス産業の名目GDPにおけるシェアは、アメリカあたりでは8割に達しています。雇用に対するサービス産業のシェアも同様で8割に達します。日本でも、サービス産業の名目GDPや雇用に対するシェアは7割を超えているんじゃないでしょうか。
イギリスやフランスなどは7割から8割の間ぐらいのようです。

アメリカでサービス収支の黒字化に大きく寄与しているのは、
知的財産使用料・旅行・金融サービス・その他ビジネスサービスです。
一方で赤字となっているのが
保険年金サービス・輸送と言った部分です。

これに対して日本は
サービス収支は慢性的に赤字が続いていましたが、最近になってやっと黒字を計上することができるようになってきました。
その理由は
以前は赤字であった知的財産使用料が巨額の黒字を示すようになったこと(知的財産使用料の黒字額世界一はアメリカ、二位が日本です。)、これまで常に赤字であった旅行収支が黒字化してきていること(以前は日本の旅行収支の赤字額は世界1位とか2位と言われていました、現在、旅行収支赤字額世界一はダントツで中国です)、さらに地味ですけど、金融サービスも黒字が続いています。
これらの要因により、サービス収支が黒字化する場面を見るようになっているのです。

サービス貿易は、サービス貿易に関する一般協定(GATS)によって
4つの形態に分類されています。
国境を超える取引(第1モード)
国外消費(第2モード)
業務上の拠点を通じてのサービス提供(第3モード)
人の移動によるサービス提供(第4モード)

第1モードを身近に経験するのは、企業のカスタマーセンターに電話すると海外の拠点につながり人件費の安い海外のオペレーターが対応する、などという時に実感するでしょう。
第2モードは、まさに海外旅行であり現在日本でインバウンド消費などとも呼ばれているものです。将来は海外から日本の医療機関への健康診断ツアーとか手術ツアーなどが一般的になっているかもしれません。
第3モードは現在も日本は盛んに行っていますが、海外への支店展開等による、金融や運輸サービスの展開などです。
第4モードとは、日本人技術者や日本人アーティストによる海外での活動などですね。

将来も、サービス収支の黒字化を進めて行くためには、それぞれのモード別に攻略していく必要がありますね。
したがって、これまで以上の教育の充実やサービスコンテンツの開発、日本という国の魅力づくり、などなど、単にモノづくりにとどまらない発想が必要とされることになりますね。

サービス貿易のグローバル化は、現在急激な拡大を見せています。
経常収支を考える上で、サービス収支は、これまでとは比べ物にならないぐらい重要になってくるんでしょうね。

私のようなおっさんは、出てくるデータを見て、ニヤニヤするぐらいしか、やりようが無いようです。

本日は、なんだか私自身のお勉強ノートのようになってしまいました。スミマセン。

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